内視鏡検査を受ける際には、正確な診断結果を得るために事前の準備が欠かせません。初めての方は「どんな準備が必要？」「食事はいつまでOK？」と不安に思うことも多いはずです。ここでは、胃カメラや大腸カメラに共通する基本的な準備内容と、当日に注意すべきポイントを紹介します。
前日の食事は消化の良いものを選ぶ
内視鏡検査では、前日の食事内容がとても重要になります。胃カメラの場合、前日の夕食は夜8時頃までに済ませ、それ以降は絶食となることが多いです。大腸内視鏡検査では、前日から消化に良い食事を意識し、脂っこいものや繊維質の多い食材は避ける必要があります。食事制限を守らないと、胃や腸に食べ物が残り、検査の精度が下がるだけでなく、再検査になることもあるため注意が必要です。
下剤の服用方法と注意点
特に大腸内視鏡検査では、下剤の服用が不可欠です。病院で指定された下剤を、前日夜から当日にかけて飲むことで腸内をきれいにします。服用のタイミングや量は医療機関ごとに異なるため、必ず指示に従いましょう。また、水分補給をしっかり行うことも大切です。脱水を防ぎつつ、腸の動きを助ける役割もあります。
当日の服装や移動手段も準備の一部
検査当日は、ゆったりした服装で来院するのが望ましく、ボディラインを締め付けない格好が好まれます。胃カメラや大腸カメラで鎮静剤を使う場合は、検査後にふらつきが出ることもあるため、自家用車の運転は控え、できれば家族の送迎や公共交通機関を利用するのが安心です。万全の準備が、安全でスムーズな検査につながります。