内視鏡検査は無事に終わっても、その後の過ごし方によって体調に影響が出ることがあります。検査内容や使用された薬剤によって注意すべき点も異なります。ここでは、内視鏡検査後に注意すべき過ごし方や、食事・運動に関するポイントを紹介します。
検査後は無理をせず安静に過ごす
内視鏡検査の後は、たとえ短時間の検査であっても、体が一時的に疲れを感じることがあります。特に鎮静剤を使用した場合は、眠気やふらつきが数時間続くことがあるため、検査後は無理をせず安静に過ごしましょう。仕事や家事などは控え、可能であれば検査当日は予定を入れず、体を休める時間を確保するのがおすすめです。
食事の再開は医師の指示を優先
内視鏡検査後の食事については、検査内容により異なります。例えば胃カメラの場合は、麻酔が完全に切れてから食事を再開する必要があります。大腸内視鏡検査後も、腸の刺激を避けるため、脂っこい食事やアルコールは避け、消化の良いものを選ぶようにしましょう。特にポリープ切除などの処置を受けた場合は、医師の説明に従って一定期間の食事制限が必要です。
出血や腹痛など異常があればすぐ連絡を
まれに内視鏡検査のあとに、腹痛・吐き気・発熱・出血などの異常が現れることがあります。通常は安静にしていれば回復しますが、症状が強かったり長引く場合は、速やかに医療機関へ連絡するようにしましょう。特にポリープを切除した場合には出血のリスクもあるため、運動や入浴も控えるなど、慎重な対応が求められます。